FFL(フロントファンクショナルライン)とBFL(バックファンクショナルライン)
日本語に戻す直訳すると前方機能性、後方機能性と言います。(Functional=機能的な)
FFL(フロントファンクショナルライン)の役割
安静時の立位動作にはあまり関与しないが
腕を反対側の股関節に近づける動作に大きく関与
・歩行時の腕振り動作
・ボールを投げる、蹴る動作
☆偏側性(優先的回旋パターン)により、バランスが偏る
BFL(バックファンクショナルライン)の役割
安静時の立位動作にはあまり関与しないが
腕と大腿骨の動きを対角線上でコントロールしている
・ゴルフのスイング動作
・水泳のクロール動作
☆広背筋と大臀筋という、筋肉の中でも 1、2 位を争う大筋群が関
与しているため、大きなパワーを発揮できる
BFL(バックファンクショナルライン)は腰痛や四十肩に大きく関わります。
広背筋と大殿筋で常に「静止張力」があることにより、腰椎が安定している。
静止張力とは「筋肉が伸ばされた際に、戻ろうとする力」
これが崩れてしまうことで腰椎の安定がなくなり、身体は支柱のない状態で動くので全身の筋肉に負担がかかり痛みに繋がってしまう。
ストレッチで広背筋や大殿筋は柔軟性を出すことにより、これらは予防できます。
施術方法
広背筋ストレッチ
広背筋の筋緊張を無くし、腰椎にかかる静止張力を一定に戻し、広背筋からくるストレスがなくなり、殿筋群の筋緊張も改善します。
施術後ビフォーアフター
右をストレッチした場合は左股関節の可動域が広がりますが、左右の広背筋をストレッチをすると更に可動域が広がることがあります。
※ここでは記述していませんが、左右することで広がる理由はLL(ラテラルライン)の緊張が改善されたからです。
もし改善しなかった場合
ビフォーアフターの動きをそのままストレッチに移行して、ハムストリングス起始部付近を伸ばすために膝関節をやや屈曲で行う。
そして股関節を外旋させて臀部の後面をストレッチすると、股関節の後方への滑り運動が促され、より可動域が広がります。
セルフケア方法
非常に効果がある上に、覚えやすいストレッチなので、教えておくと自宅でも柔軟性を保てるので、ストレッチ指導の時には是非。