ハムストリングを肉離れした際の対処法とは?原因や予防法を紹介

ハムストリングを肉離れした際の対処法とは?

お尻の付け根から太ももの裏側の筋肉であるハムストリングは、肉離れを起こしやすい部分です。ハムストリングが肉離れすると自力で歩行することが難しい場合もあるので、原因や予防法を知って発症を防ぎましょう。今回は、ハムストリングの肉離れの症状や原因、対処法や予防法について解説してきます。

肉離れとは

肉離れは、運動中に起こりやすいスポーツ外傷のひとつです。正式には「筋挫傷」といい、運動中に無理な動作をした際に起こる筋膜や筋繊維が損傷する症状です。肉離れを発症すると、患部に非常に強い痛みを感じ運動を続けることができなくなります。筋肉が断裂した音が聞こえることもあり、肉離れとすぐに判断することができるでしょう。

ハムストリングの肉離れの原因

ハムストリングとは、足の裏側にあるお尻の付け根から膝裏にかけての筋肉です。ダッシュやジャンプなどハムストリングはさまざまな運動によって負荷がかかりやすいため、もっとも肉離れを起こしやすい筋肉のひとつです。
肉離れは、筋肉が収縮したあと反対に強く引き伸ばされたあとに起こるといわれています。急なダッシュやストップ、ジャンプからの着地などの動作をすることで、ハムストリングに大きな負荷がかかり肉離れを発症してしまうのです。ハムストリングが肉離れする要因には、ウォーミングアップ不足や疲労の蓄積、筋肉の柔軟性の低下などが挙げられます。

ハムストリングの肉離れの症状

ハムストリングが肉離れすると、運動を続けることができないほどの激痛に襲われます。痛みや腫れ、変色が伴うこともあり、これらの症状が確認できたら肉離れの可能性が極めて高いです。症状がひどい場合は歩くことが難しいほど痛むため、日常生活にも大きな支障をきたしてしまいます。

ハムストリングを肉離れした際の対処法

ハムストリングを肉離れしたら、以下の3つの方法で対処しましょう。

  • 患部をアイシングで冷やす
  • リハビリテーションをおこなう
  • 肉離れしにくい体を作る

患部をアイシングで冷やす

ハムストリングの肉離れは筋肉に大量の出血が起きている状態なので、発症したらまずは患部をアイシングで十分に冷やしましょう。アイシングには患部の熱をとる効果だけでなく、冷たさによって感覚を鈍化させ痛みを感じにくくする効果があります。肉離れは発症してから72時間ほど炎症反応が続くといわれているので、それまではこまめにアイシングを続けることが大切です。

リハビリテーションをおこなう

アイシングはあくまでも応急処置であり、根本的なハムストリングの肉離れの対処とはいえません。ハムストリングの肉離れを根本から治すには、正しい施設での施術が必要です。炎症や痛みが治まったら整形外科や整骨院に行き、リハビリテーションを受けましょう。手技療法や電気などを使った物理療法など、症状に合わせて適切な治療を受けることができます。

肉離れしにくい体を作る

ハムストリングの肉離れが根本から治ったら、再発しにくい体を目指しましょう。ハムストリングの肉離れには原因があるため、原因を解決しなければハムストリングの肉離れが何度も起きてしまいます。整骨院などで体の状態をチェックし、体のゆがみや筋肉の不自然な緊張を整え再発を防ぎにくい体を作ります。専門的な知識が必要なので、スポーツ外傷に強い整骨院を選ぶのがオススメです。

ハムストリングの肉離れの予防法

ハムストリングを肉離れしにくい体作りと並行して、肉離れを起きにくくさせる予防法も取り入れましょう。ここからは、3つの予防法について紹介していきます。

  • 筋肉の柔軟性を高める
  • 運動前のウォーミングアップを必ずおこなう
  • 運動後は入念にケアする

筋肉の柔軟性を高める

日常的に、ハムストリング周辺の筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチやトレーニングを取り入れましょう。日頃からハムストリングの筋肉を動かしておくことで、肉離れを起こしにくくなります。ただし、ハムストリングだけでなく太ももの前側もバランスよく鍛えることが大切です。

運動前のウォーミングアップを必ずおこなう

いきなり運動をはじめると、ハムストリングに急激な負荷がかかり肉離れを引き起こしやすくなります。運動前はストレッチを15分ほどおこない、体の準備をおこないましょう。ウォーミングアップすることで、体温を上昇させたり筋肉の可動域を広げたりといったさまざまな効果があります。

運動後は入念にケアする

運動後は筋肉が負担を感じている状態なので、放置せずにしっかりとケアしてあげることが大切です。運動後に軽く体を動かすストレッチなどをおこなうことで、体がクールダウンされ運動時に出る疲労物資を取り除く効果があります。それらがすべて終わったらぬるめのお風呂にゆっくり入り、ハムストリングをマッサージしてほぐしてあげましょう。

まとめ

太ももの裏側であるハムストリングは、もっとも肉離れしやすい箇所です。肉離れを起こすとひどい場合は歩くことができないほどの激痛を感じるため、普段からの予防が大切です。運動前後はストレッチなどで体を労り、日常的にハムストリングの柔軟性を高めておきましょう。

それでも肉離れを発症してしまった場合は、アイシングでの応急処置のあとに整形外科や整骨院を受診してください。ウィルグループ整骨院は、スポーツ外傷に自信がある整骨院です。肉離れの原因をしっかりと把握し、原因や症状にあったオーダーメイドの施術をおこないます。