骨折を早く治すには?生活習慣や食生活・治療法をご紹介

骨折を早く治すには?

骨折は誰にでも起こる可能性がある身近な怪我ですが、治るには1〜3ヶ月ほどかかりその間は満足に体を動かすことができません。骨折した状態は日常生活にも支障をきたすので、できるだけ早く治したいですよね。今回は、骨折を早く治す方法を「生活習慣」「治療」「食生活」にわけて紹介していきます。

【治療編】骨折を早く治す方法3選

骨折は、簡単に自分で判断することができません。体に強烈な痛みを感じたり変形したりする場合は骨折の可能性が高いので、なるべく早く医療機関を受診しましょう。骨折だと診断された後は、症状のレベルに合わせて3つの治療が効果的です。

  • ギプスで骨を固定する
  • 超音波治療をおこなう
  • 手術を受ける

ギプスで骨を固定する

ほとんどの骨折でおこなわれる基本的な治療法が、ギプスを使って骨を固定することです。骨は毎日生まれ変わっているので、きちんと固定すれば骨同士がくっつき元の状態に戻ります。ただし、折れた部分がずれている場合は正常な位置に治す処置が必要です。骨折を早く治すポイントは、固定部分に圧力をかけないことです。力をかけると固定部分がずれてしまい、骨が元に戻るのが遅くなってしまいます。

超音波治療をおこなう

骨を早く治す方法として、近年では超音波治療が用いられることがあります。超音波を使うことで骨同士がくっつくことが促進され、ギプスでの固定よりも治りが早いといわれています。超音波治療を取り入れると骨折を約40%早く治すことがとできるといわれているため、できるだけ早く通常の日常生活に戻りたい人は、超音波治療ができる病院や整骨院を利用しましょう。

手術を受ける

骨折した場所や状態によっては、治療に手術が必要なケースもあります。手術ではピンやワイヤー、プレートを使って骨を元の位置に固定し、骨同士をくっつけます。手術が必要かは医師による判断が必要のため、まずは医療機関を受診することが大切です。

【生活習慣編】骨折を早く治す方法5選

治療しただけでは、早く骨折を治すことは難しいでしょう。治療に加えて、以下の5つの生活習慣を心がけましょう。

  • 適度に体を動かす
  • 十分な睡眠をとる
  • リハビリテーションをおこなう
  • 血行を促進させる
  • 骨に良い食事を摂る

適度に体を動かす

骨折すると、安静にしなければいけないと考える人も多いでしょう。もちろん骨折した患部は動かしてはいけませんが、体自体は適度に動かすことで骨折を早く治す効果があるといわれています。骨には自然にくっつく再生能力があり、その再生能力には患部に血液を送ることが重要です。適度に体を動かすことで、血液を全身に送り届ける筋力を維持することができるのです。

十分な睡眠をとる

人間は、寝ている間に成長ホルモンが分泌され体を修復しています。成長ホルモンは骨の再生能力にも欠かせないので、十分な睡眠をとることで骨折を早く治すのに効果的なのです。十分な睡眠といっても、睡眠時間だけが重要ではありません。途中で起きず朝スッキリと目覚められるような、質のいい睡眠をとりましょう。

リハビリテーションをおこなう

骨折して患部をギプスで固めると、骨折した周辺の部分は長時間動かすことができません。そのため付近の筋肉量が減り、うまく動かせないこともあります。リハビリテーションは、正しい方法でおこなわなければ反対に患部に悪影響を与えてしまいます。医療従事者の指示の下、骨折の状態にあった正しいリハビリテーションをおこなうことで早く治すことができるでしょう。

血行を促進させる

骨同士が自然にくっつくには、血流の流れを良くすることが重要です。医師の許可があれば積極的に入浴をおこなうなどして、全身の血行を促進させましょう。ただし、骨折直後に血行を促進させると炎症に悪影響を与えることもあります。適切な血行促進方法は、医療従事者に確認してください。

骨にいい食事を摂る

食事は体の資本でもあるため、骨折中はなるべく骨にいい食事を摂ることを心がけましょう。骨の成長を促す栄養素については、次で詳しく解説します。

【食生活編】骨折を早く治す栄養素

骨折を早く治すためには、以下の栄養素が多く含まれている食材を積極的に摂りましょう。

  • カルシウム
  • ビタミンD
  • ビタミンK
  • ビタミンC

カルシウム

骨の主な成分のひとつがカルシウムであり、体内にあるカルシウムの99%が骨と歯を丈夫に支える大切な役割を果たしています。骨とカルシウムの関係は密接であり、骨の成長にはカルシウムが欠かせません。日本人はカルシウムが不足しがちといわれているので、骨折時は特に積極的にカルシウムを取り入れることが大切です。

<カルシウムを多く含む食材>

  • 牛乳
  • チーズ
  • ひじき
  • 木綿豆腐
  • 小魚
  • 海藻
  • 小松菜

ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける栄養素です。カルシウムと一緒に摂取することで、腸内でのカルシウムの吸収を高める役割があります。ビタミンDは食事で摂るだけでなく、日光を浴びて体内合成することも可能です。

<ビタミンDを多く含む食材>

  • 秋刀魚
  • シラス
  • しいたけ
  • きくらげ

ビタミンK

ビタミンKには、カルシウムを骨に沈着させる働きがあります。ビタミンKは水には溶けにくく油に溶けやすいビタミンのため、油を使って調理すると食材の中のビタミンKを効率よく吸収することができます。

<ビタミンKを多く含む食材>

  • ブロッコリー
  • 小松菜
  • ほうれん草
  • わかめ
  • 納豆

骨折を早く治すために控えるべき食事

食事の中には、骨折を早く治すのを妨げるものもあります。骨折中はなるべくこれらの食事を摂るのを避け、上記を意識して摂取するよう心がけましょう。

  • アルコール
  • カフェイン
  • インスタント食品
  • スナック菓子
  • 清涼飲料水

まとめ

骨折を早く治すには、医療機関での治療だけでなく生活習慣や食事にも気を配ることが大切です。骨折すると日常生活にも支障をきたすため、今回の方法を参考にできるだけ早く治すことを心がけましょう。

骨折の治療や生活習慣の指導は、ウィルグループ整骨院にお任せください。超音波治療も導入しているため、骨折を早く治す施術をおこないます。骨折を早く治すためのリハビリテーションもおこなっているので、骨折と診断されたらまず一度ご相談ください。